痔と腹巻きの関係

健康

’痔’と’腹巻’きは一見、何の変哲もない組み合わせにみえるが、実は非常に関係があったと云う話である。

齢を取ると老化現象により、皮膚や粘膜が弱くなる。当然、肛門の粘膜も弱くなり、切れやすくなる。2年程前から排便時:月に1〜2度切れるか、切れない時は痛みを感じる様になった。一度は出血して、肛門科で診てもらったことがあり、処方薬を貰って、塗れば数日で治まるのであるが、何週間か後に又、再発する状態が続いた。

最近、胃腸の状態がかなり良くなり、不調時の様な軟便ではなく、普通の状態となったこともあり、便が太くなったのが原因の一つかも知れない。便の太さと云えば、以前、健康診断のアンケートで、「最近、便が細くなりましたか?」と云う項目があった。その時は当然、答えは’yes’であった。

この事で思い出すことがある。息子が小学生の時だったと思うが、トイレで用を足して水を流した時、便器から溢れそうになった事があった。下水の詰まりだと直感して、屋外のマンホールの蓋を開けて仰天した。トイレットペーパーと便が絡み合って下水を塞いでおり、その中でバナナの様に太くて長い便が鮮やかに(?)鎮座していたのである。多分、息子達の便であったと思う。若い時は肛門の粘膜も柔軟性があり、この程度の太さでも切れることはないが、齢を取ると話は別である。

眼にも良いが、粘膜を強くすると云われているビタミンAを毎日飲んでいたし、水分補給にも注意していたので、この様な頻度で切れるのが不可解であった。2ヶ月程前、youtubeで温活ドクターの動画を観て、感ずるところがあった。その女医(温活ドクター)が提唱する4項目:お風呂、腹巻き、食事、運動のうち、腹巻きが特に気になり、早速実行してみた。胃腸は第2の頭脳とも云われており、ここを温めることが健康にはとても重要であると理解はしていた。胃腸虚弱体質の私にとって、これを拒否する理由は全くなかった。実際、2ヶ月経った今、その効果に満足している。

若い時は健康に関心がなくて済んだし、 また、気にするのも嫌なものであった。しかし、高齢になるとこうした些細な事が、実に大きな意味を持っていることに気付くのである。