先日、トランプ前大統領の暗殺未遂事件があった。私は追い詰められた現政権の民主党が、策なしと見た時、トランプ暗殺を狙うのではないかと予測していた。今回の暗殺者がこの観点から暗殺を決意したかどうかは不明であるが、誰もが予期していたことかも知れない。当然、アメリカの警護体制は厳重に思えるので、対策は建てられていたと考えられる。そこで、日本はどうか?と考えた時、余りにもその落差が酷いので、これを今回のテーマにしてみようと思う。
トランプ前大統領と安倍元首相:両者自身の対応と警護の臨戦対応の差を比較してみる。
勿論、アメリカと日本の社会情勢は違うが、お粗末な日本の警護体制が見えてくる
トランプ前大統領の場合
1,弾が耳を傷つけた瞬間、しゃがみ込んだ
2,この時、銃声音が聞こえた
3,暗殺者とは130mの距離がある
4,SE達は前大統領の体にかぶさって行った
(レーガン元大統領の時は数人が死亡又は重傷を負っている)
5,特殊部隊の狙撃手が即座に対応して、暗殺者を射殺している
安倍元首相の場合
1,一発目の銃声で振り向いた
2,この直後に伏せていれば、2発目は当たらなかった。
3,数mの距離に暗殺者を近づけている
(勿論、現場の状況は違うが、、)
4,SEは誰も安倍元首相の体に被さらなかった
(暗殺に対する警護体制がない、訓練していないのか? 警護としてのプロ意識がない)
5,日本ではそもそも特殊部隊が警護をしていない
(特殊部隊の姿を見せるだけで、抑止効果がある筈)
昨今、警察の不祥事が相次いでおり、警察幹部の腐敗振りも見えてきている。安倍元首相暗殺事件から2年以上経っているのに、暗殺者の裁判が今だにメディアで報道されない(報道規制の可能性も有る?)。この一つの要因として考えられるのは、警察の不手際を裁判で暴露されたくないのだろう! 警察幹部が青山繁晴議員に脅しを入れている事からも推測できる。最近、鹿児島でもあったように、警察は自分たちの不祥事を認めず、隠蔽体制に入っている気がする。これは軍国主義時代の日本を連想させる憂うべき事象である。
岸田首相暗殺未遂事件も同様だが、更に酷いのは、警護者が爆薬を聴衆者側に蹴り込んでいる。これは岸田首相を護ろうとして、反対側に居た聴衆の方向に蹴ったと考えられるが、もし聴衆の中で爆発していれば、何人かは犠牲になっていた筈である。実に恐ろしい行動である。国のトップが護られれば、一般国民はどうなっても良いのかと思えてしまう。即座に聴衆を爆弾から遠ざけ、爆弾には触れるべきではない。安倍元首相の暗殺からそう遠くない時期にも関わらず、、、学習と反省の気配がない。
人間という生き物は権力を得てしまうと、鬼畜同然となってしまう事実を歴史が示している。最近では、中国、ロシア、北朝鮮、、、等を見れば一目瞭然である。権力を持った者こそ、真摯に自身を顧みて、何が正義か?、国民の為に何をすべきか?を問わなければならない。