電動ノコといっても木工用のいわゆる丸ノコではない。ディスクグラインダーに円形のノコ刃を付けた場合の話である。このノコ刃は、以前は普通に販売されていたが、最近は見かけなくなった。危険性が認識されたからかも知れない。しかし、ネット通販ではカッターとして普通に売られている。このカッター刃でポリカーボネイトの波板を裁断しようとして、膝を切ってしまった話である。
自宅の東南角に1坪程度のスペースがあり、そこに犬部屋を作っていた。ポリカの波板なら柔らかいので、切れるだろうと思った。しかも、滑り止めの無い普通の軍手を使っていた。波板にそのノコ刃を付けたディスクグラインダーが触れた瞬間、手から滑り落ち、右膝がザックリと切れた。皮膚がおよそ8cmほど円弧状に切れ、ベロりと垂れ下がった。それほど出血は無かった。垂れ下がった皮膚を戻し、押さえて、息子に救急車を依頼した。搬送された整形外科で検査の結果、骨も2cmの深さに切れていた。11~12針縫って、石膏のギブスをし、松葉杖での生活が続いた。
ディスクグラインダーを使うのは初めてでは無い。切断砥石を付けて、鉄筋や鉄板を切った経験は持っていた。しかし、この様な恥ずべき経験をして得た教訓は2つある。
1、電動工具を使う時、滑り止めの無い軍手を使ってはならない。
素手か滑り止めの付いたて手袋で作業すること。
2、見た目の材質で物事を判断してはない。これは万事に言える事である。