50歳前後の頃、風呂に入って洗髪した翌朝、ブラッシィングをすると、凄い量の頭髪が抜けた事があった。その当時、かなりのごま塩頭だったので、目立たない白髪を入れると、物凄い量だったかも知れない。洗面器に落ちた頭髪を集めてみると、3本指で掴める位の量があった。そろそろ自分もハゲる歳になったか!と思ったが、内心では少し気になっていた。
当時、行きつけの散髪屋で、この事を話したら、「頭髪のケアは絶対必要ですよ!」と言われた。そこで紹介されたのが、加美の素であった。今では色々な養毛剤が販売されているが、当時はこれが有名であった。 早速購入したのが”加美の素A”で、使い始めて一ヶ月後あたりで、確かに抜け毛は減った感じがした。しかし、この商品は使用直後は爽やかな香りがするのに、翌日になると昔の安おしろいの様な匂いがして、嫌になった。
そこで、取替えたのが”加美の素A 無香料”と云う商品である。これは歌い文句通り無臭であったし、使用感も悪くはなかった。暫くはこれを使っていいたが、何か物足りなさを感じた頃、ドラッグストアで、”加美の素ADハーブの香り”を目にして即座に購入した。それ以来十数年使い続けているが、満足のいく状態を保っている。しかし、最近ドラッグストアの店先では殆んど見付けられなくなってしまった。新しい商品が出てきて、需要が減ったからかも知れないが、私にとっては懸念すべき状況である。代替え品もあると思うが、私にとっては必需品である。
当然、その先は通販である。amazonで購入したりしていたが、検索でヒットしたり、しなかったりと不安定な時があった。近所のドラッグストアで、もしやと思い「取寄せが可能か?」と尋ねたら、「出来ます」と言われた。それ以来、この店で数ヶ月単位で購入して、使用している。店先には出さず、保管しているらしく、話すと倉庫から持ってきてくれるので、有り難い話である。
古いものを使い続けると云う事は時代遅れと言われるかも知れないが、確かな実績のある物こそがその人にとって真に価値あるものではないか!と思う。
又、あの散髪屋でこの商品を教えて貰っていなければ、どうなっていたかも想像が付く。偶然の出会いや出来事は長い年月をかけて、その結果が見えることになるのだ。