NECのPC9801時代は泣き泣きNEC製パソコンを使っていたが、OSがwindowsXPになってから、ノートパソコンは別として、desktopパソコンに関してはメーカー製のPCを買ったことがない。自作の方が当然コスパが良いし、汎用性、拡張性に優れている。自作と言ってもパーツを揃えて組み立てるだけなので、大した技術も必要ない。畑違いの人達には壁が有ると思うが、やる気さえあれば出来ないことはない。特に最近では、この手の動画がネットに溢れているので、初心者でも困ることはない筈だ。
私の場合は、over-clockマニアの様な趣味はなく、ましてやゲーム愛好者でもなく、単に仕事上のツールとして安定動作すれば良いので、標準仕様で十分である。 M/BはATXを使っていた時期もあったが、最近はマイクロATXかMini-Itxを使っている。GPU内臓のCPUを使っているので 、PCIスロットを使うことは殆どないからである。但し、現在のメインPCはintel:i5-10400F でグラボがGT-1030をmini-itxに載せて使っている。何故かというと、CPU内蔵のGPU性能がどの程度なのかが気になった為である。
この疑問が出たのはubuntu上のVirtualBoxにWindowsXPを載せ、proteldxpを動作させるとカーソルがカクつく事があったからである。 勿論、グラフィック性能だけではなく、CPU性能に依存しているのは言うまでもない。最近判った事であるが、メモリを16Gbから32Gbにupしたら、この問題は一気に解消した。複数の desktop画面で 夫々にアプリを同時動作させる事が多いので、32Gbのメモリ容量は不可欠である。
さて、desktopパソコンは何故、自作に限るのか?の本題に入る事にする。 現在のパソコンCPUはintel、amdが2強であるが、1〜2年単位で性能をgrade-upしている。以前、Windows時代はamd派であったが、古いアプリがintelでしか動作しないので、最近はintel派になってしまった。両メーカーの性能up競争は激しく、印象では2年毎にかなり性能が良くなる傾向である。その為、2世代周期でCPU、M/B,MEMを交換する事が多い。つまり、部分的にPCパーツを交換するだけで済み、効率が良い。
自作を繰り返していると古いversionのパーツが残ってくるので、これを使ってサブPC、テスト用PC、各種サーバー等に再利用する事が出来、 無駄になることがない。私の場合は、仕事で常時使用しているPCをメインPCと称し、サブPCはそのバックアップ用としている。 メインとサブPCは出来るだけ同一環境での動作を維持し、データは共通のストレージ(NAS、ファイルサーバー)で管理している。テスト用PCは例えば、ubuntu2004ltsからubuntu2204lts にgrade-upする場合、今迄の動作環境が維持できるかを前もってテストする為に使っている。 また同時に、ストレージ(HDD,SSD、M.2NVMe)のクローンを作る時、前後パネルのUSBではなく、SATAやNVMEに接続して作業する。USBに比べて転送速度が格段に早いので、作業効率が良い。
私が自作に拘る最大の理由はOS(linux)に深く関係している。 この辺りの事は前記事「OSについて思うこと(WindowsからLinuxに移行する)」で詳しく述べている。当然のことながら、PCはハードだけでは動作しないので、ソフト即ちOSが必要となる。windowsなら、自作する度にバカ高い費用が発生する。只、新しいハードに乗り換えて古いものを捨てるのなら、この限りではない。 現在、ほとんどのフリーソフトは有料ソフトに引けを取らないレベルとなっており、今更、高額なOSを買う気にはならない。
最後に、パソコン自作のメリット、デメリットを技術者観点から捉えてみた、、、(下記)
技術者としてのパソコンを自作するメリット(OSをlinuxとした場合)
1,メーカー製パソコンよりコスパが良いし、不要なOS(Windows)が無駄である
2,自分の環境にあったPCを作ることが出来る
3,技術者にとってスキルアップになるし、基礎知識として重要である
4,トラブルに対する対応力が付く
5, over-clockerやゲーム愛好者には自作が不可欠である(但し、金持ちはこの限りではない)
6, 拡張性、将来性、革新的技術力向上が期待できる
技術者としてのパソコン自作のデメリット(OSをlinuxとした場合)
1,初心者にとってある程度のハードルがある(しかし、ネット上に情報があり、それ程問題ではない)
2,すべてが自己責任なので、サポート、保証等は期待出来ない
(メーカー製desktopパソコンを使ったことがないので、これ以上思い付かないし、技術者として不可避と考えればデメリットではない)