所謂、水彩画ではなく、イラストに水彩絵具で色をつけた絵であるが、これはどの様なジャンルに入るのであろうか? 広い意味で云えば、ボタニカルアート(写実的植物画)になるかも知れないが、私の場合はそれ程精密な絵ではないし、どちらかと云えば、対象物のイメージを描いただけの絵である。
植物画とは「背景を描かず植物だけを描く」と定義している人もいるが、私的に云えば、”背景を描かず野菜や果物を描く”となる。勿論、静物画ではない。静物画では背景を描くことになるが、この背景が実に難しい。水彩、油絵を問わず、人物画でも同様に背景に費やされる時間はかなりの比重を持っている。背景の良し悪しでモチーフの印象はガラリと変わってしまうのである。その為、背景の必要がない絵は非常に楽である。対象物にだけ集中すれば良いので、色付も意図した色にすることが出来る。
その様に、気楽に描いた野菜と果物の絵が次の様なものである。
果物類は下図である。
尚、以上の絵はノートに描いたものをスキャナーで読取った為、黒の部分が実際より強く出過ぎている。その点を考慮して見る必要がある。