今回の記事は以前の「 忘却曲線による実践的学習法」の改良版であり、半年近く実践してみて、感じた事や改良すべき点を修正したものである。どちらかと云えば高齢者向けの学習に適しているかも知れない。前回の記事内容は、記憶した日を基準として、一日後、3日後、一週間後、一ヶ月後に再学習する方法であったが、 一週間後と一ヶ月後の間隔が開き過ぎており、 一ヶ月後に殆ど記憶が残っていない。そこで、この間(19日後)に再学習を挿入して、忘却を防ぐ事にした。
現在、私はこの方法を英単語、音読、瞬間英作文学習等に取り入れている。具体的にどの様に実践するかを下図にて説明する。 X軸は学習日で、Y軸はページNO.である。 概要としては学習日、一日後、その3日後、その5日後、19日後、一ヶ月後に再学習する。1頁づつ学習日をズラシながら、3週間迄は一日2頁であるが、その後は一日当り2,3ページとなり、1ヶ月以降は一日当たり3ページとなる。
下図は学習スタート付近を表示している。学習初日は1頁、2日目は同じ1頁、3日目は2頁、4日目は同じ2頁と進める。5日目は1頁が3日目になるので再学習し、更に3頁を同時に学習する。この繰り返しで、10日目に最初の1頁を再学習すると同時に5頁の2回目も学習する。10日目のページが一日飛びでズレながら、次のページの2回目学習と同時進行となる。
前回と違って、19日目に1頁の再学習を追加したので、この日以降、30日の間は一日当たり2,3頁となり、1ヶ月以降は一日当り3頁分の学習が必要になる。
下図は2ヶ月から〜3ヶ月後の部分を表している。2ヶ月目で15頁分は完了しているので、これ以降は一日当りの学習は2ページから3ヶ月付近では1ページとなってくる。この部分の余裕が出てきた時点で、振り返って、1ページから軽く見直してみる。そして、記憶落ちや不正解の場合はそこに印を付けておく。この印は次のステップ:31頁から60頁の学習が終わった時点で、逆上って再チェックする場合に、これを使うためである。
3ヶ月で30頁を1学習単位とし、これを積み重ねて最終ページ迄進める。30頁で割り切れない本の場合は残りページをこの方法に適応させる。そして、その本の1周めが終了したら、続いて2周目に入る。2週目は最初のブロックでチェックした印の部分を再学習してみる。不完全な場合は再度印を付けておき、1週目と同じ要領で再学習する。2周目が完了したら、1頁からチェックして記憶出来ていない場合は3周目のスタートとなる。
特に、語学学習と云うものは繰り返しが不可欠である。
終わりはないと心得るべきである。
現在、私の英語教材は下記。
松本茂監修「速読速聴・英単語 Basic 2400」
森沢洋介著「おかわり!スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング」
鈴木陽一著「DUOセレクト」,DUOセレクトCD」