以前の記事「老眼との戦いとその対処法」で追記したルテインとその後の老眼との関係についての記事である。遠近眼鏡はここ十年使っていないので省略し、中近眼鏡と近々眼鏡について、そのデータの意味と最適レンズを選択した経過を記しておく。サプリメントのルテインを数ヶ月摂取した結果、その効果に寄るものと考えられる視力と老眼レンズの関係を知ることになる。
下記レンズは昨年(2024)の春頃、作ったレンズで、中近レンズはTV用で3〜4mの距離に合わせたものである。近々レンズはディスクトップパソコン用に70〜80cmの距離に合わせた。当初は中近、近々眼鏡を各1個作る予定でいたのだが、目の状態が酷く、つなぎとしてもう1組作ることになってしまった。
以下が最初に作った眼鏡である。
中近眼鏡1のレンズ
L(左) S +1.25 C +0.75 AX 15 ADD 3.00
R(右) S +0.75 C +1.00 AX 170 ADD 3.00
近々眼鏡1のレンズ
L(左) S +4.25 C +0.75 AX 15
R(右) S +3.75 C +1.00 AX 170
ここで、データの意味は次のようになる。
S 球面度数 視力の度数で、+が遠視、-が近視
C 円柱度数 乱視の度合いで、+が凸、-が凹
AX 乱視軸 乱視軸の角度0〜180度
ADD 加入度数 遠くを見る度数と近くを見る度数の差を表す
昨年の9月頃からTV、パソコンを見ると目が痛くなり、充血するようになった。眼科医に通って目薬を処方して貰ったが、いっこうに良くならなかった。そこで、上記の中近、近々眼鏡を新規に作ったのであるが、左目のピントが合わず、文字がボヤケて見えたので、先ず近々眼鏡を11月頃、左目の乱視を補正する目的で左側のみ交換した。
近々眼鏡1のレンズ
L(左) S +4.25 C +0.75 AX 15
↓
L(左) S +3.75 C +1.50 AX 170
度数Sを2段階落とし、乱視Cを3段階上げた感じである。
AXについてはあまり良く理解していないが、乱視軸の角度で、AX=15はAX=180-15=165と考えられるので、AX=170とはほとんど変わらないようである。
昨年7月辺りから飲み始めていたルテインの効果であろうか?左目の乱視を補正したこともあるが、文字があまりにハッキリ見えるので、逆に右目がボヤける様になった。眼が痛く、充血して、まともにTVやパソコンを見ることが出来なかった。そのため、右目のレンズを交換することにしたが、左目のレンズも右とのバランスを取る意味で、下記の様になった。
近々眼鏡1のレンズの推移
L(左) S +4.25 C +0.75 AX 15
↓
L(左) S +3.75 C +1.50 AX 170
↓
L(左) S +3.50 C +1.50 AX 15
R(右) S +3.75 C +1.00 AX 170
↓
R(右) S +3.50 C +1.25 AX 170
上記の経過を経て最終的に次のようなデータとなった。
近々眼鏡1のレンズ
L(左) S +3.50 C +1.50 AX 15
R(右) S +3.50 C +1.25 AX 170
このレンズになってから、左程日数は経っていないが、眼の痛みは取れたし、充血もしなくなったのであるが、左肩が凝るので、bestとは云えない。この辺りは次のスペア用眼鏡で修正する必要がありそうである。
度数Sは落ちたが、乱視Cがupしたので、視力が改善したわけではないが、ルテインを飲んでいない時期と飲んだ後で、レンズを作り変えざるを得なかったのはルテインの効果(物がハッキリ見える)が影響したとも思えられるのである。
次に中近眼鏡を見てみよう。
中近レンズはTV向けなので3〜4mの距離を主眼としているが、80〜90cmの距離に使えれば、近々眼鏡に近づくので、一挙同徳である。
下記は中近眼鏡1のレンズの変更前のデータでる。
L(左) S +1.25 C +0.75 AX 15 ADD 3.00
R(右) S 0.75 C +1.00 AX 170 ADD 3.00
この眼鏡は左目の乱視が酷く、現在変更中である。そこで、スペアとして作った中近眼鏡2のデータを見ることにする。
中近眼鏡2のレンズ
L(左) S +1.25 C +1.50 AX 170 ADD 2.50
R(右) S +0.75 C +1.00 AX 170 ADD 2.50
中近眼鏡1のデータを元に変更したのであるが、右目の変化がこの時点で解らなかったのである。
この眼鏡も左目の乱視を修正したので左目がクッキリ見え過ぎ、逆に右目がボヤける結果となった。
そこで、右のみ下記に変更した。
R(右) S +0.75 C +1.00 AX 170 ADD 2.50
↓
R(右) S +1.25 C +1.25 AX 170 ADD 2.50
度数を2段階upして、乱視を1段階upし、AX、ADDはそのままである。
この結果、右目のボヤケは完全に無くなり、左目とのバランスも良好である。
最終データは下記、
中近眼鏡2のレンズ
L(左) S +1.25 C +1.50 AX 170 ADD 2.50
R(右) S +1.25 C +1.25 AX 170 ADD 2.50
今回、これらの結果から得た教訓は大きい。
片側の視力が大きく変化した時は反対側の視力も変化しており、両方のバランスを考慮する必要がある。
現時点ではこの中近眼鏡2だけがbest-matchingである。
他のレンズは今後、順次変更していくつもりである。